リボルビング払いのメリット・デメリット
「リボルビング払い」とは、複数の加盟店での支払いを合わせた合計額を、毎月一定額返済していく支払い方法です。略して「リボ払い」、また「フレックス払い」とも言います。リボルビング払いは、クレジットカード会社が盛んに勧めることもあり、急速に広まってきています。
リボルビング払いのクレジットカード会員にとってのメリットは、（クレジットカードの限度額内であれば）買物を追加でしても、月々の返済額が変わらないということです。返済額が毎月一定だということは、家計の管理がしやすいということです。
リボルビング払いにおける毎月の支払いの最小金額のことは、「ミニマムペイメント」と呼ばれます。これが毎月の返済金額として固定化されるため、買物がしやすくなるのです。ただしこのリボルビング払いは、注意が必要です。
リボルビング払いにはデメリットがあります。それは、借入額がいくら増えても、毎月の返済金額（ミニマムペイメント）が変わらないので、実質的な借金を負っているという実感が薄れてしまうのです。その結果として、借入金額が思いのほか膨れがちです。借入額が増えると、当然ながら返済期間も長くなり、そうすると利息の支払いも増えます。実はクレジットカード会社はそこが狙いなのです。
返済期間が長くなれば利息がどんどん増え、クレジットカード会社の利益は増えます。だからクレジットカード会社は積極的にリボルビング払いを会員に勧めます。会員も、返済額固定されて、いくらでも買物ができるという錯覚に陥り、クレジットカードの会社に口車に乗ってしまう。これがリボルビング払いの実態なのです。
クレジットカードによる支払いは、前借り、つまり見方を変えれば借金であるという現実を直視する必要があります。クレジットカードを使用した支払いも滞れば、自己破産などの生活の破滅につながることを肝に銘じなければなりません。